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​公開書簡 (Open Letter)

我が国が産官学連携して半導体設計に係る技術開発・人財育成を実現する為には、半導体設計機会の提供と参加コスト・障壁の低減が必須の課題であると考えています。設計人材の裾野の拡大には、海外の事例も参考にオープンソースEDAの活用と、我が国が強みとして持つレガシー半導体製造のアセット活用とオープンソースPDK化による、設計リソース(EDAツールの利用Know-Howや設計成果物等の無形資産)の再利用と共有化が必須であると考えています。
また、2016年に半導体理工学研究センター(STARC)が解散してから、民間とアカデミアをつなぐハブ機能が失われるだけでなく、民間での応用課題や大学のシーズを集積して共有する機能も失われています。その為に、我が国の半導体設計領域の強み弱み全体を俯瞰することが難しく、研究投資や開発投資の方針の舵取りに大きな障害となっているのではと感じています。
本書簡は、上記課題の共有を元に、国内ファブでのオープンソースPDKサポートと、産官学連携しての設計リソースの再利用と共有を目的とした活動への、皆様からの賛同を求めるものです。
 
[背景説明]

株式会社AIST Solutions では、2024年4月にオープンソース環境にて半導体設計をサポートする団体として、OpenSUSI (Open Source Utilized Silicon Initiatives) を設立し、国内ファブでのオープンソースPDKのサポートの交渉、国内潜在ASICユーザー側の課題、アカデミック側の要望等の調査、経産省への報告を続けています。
並行して、海外のオープンソース系の団体や研究機関との連携も深めており、米欧のオープンソースシリコンに係るキーマンを招聘してのワークショップをSSCS/IEEE学会に提案し、2025年6月にVLSI symposium 京都にて実施されます。
同時に、国内ファブとは 1um/0.35um の 6inch ファブ、130nm前後の 8inch ファブの2社とNDAを締結してオープンPDK化に向けた議論を進めています。

[お願い]
OpenSUSIは、産官学連携して半導体設計に係る技術開発・人財育成を実現する為に必要なプラットフォームを、半導体関連企業(製造工場・商社・ツールベンダー・設計受託等)やロングテール系ユーザー候補企業(産業機器、医療、防衛、車両、航空機等)、半導体エコシステム周辺企業(銀行、VC、不動産、産業団体等)と有機的にアカデミアを結んでいくことを目指しています。
皆様の声の下に、国内ファブでのオープンソースPDKでの試作運用の拡大と、民間の力を集めつつ「STARC」に代わる機能を持った組織の設立と継続的な運営を目指し活動します。
ご同意頂けます場合、本公開書簡に「組織・お名前・メール連絡先」を頂けますと幸いです。なお、頂いた情報は、関連の機関・企業・公官庁等へは開示されます。

​2025年3月19日
AIST Solutions プロデュサー/一般社団法人 OpenSUSI 代表理事
岡村 淳一

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